データサイエンティストとは
「データサイエンティストとは、どのような仕事をする人だろう」と感じる方もいるでしょう。一般にデータサイエンティストは、データを集めて分析し、課題の発見や意思決定に役立つ情報を導く職種です。
NTT東日本のデータサイエンティストは、AIや統計、機械学習などの技術を使うだけではありません。お客さまや地域の皆さまの声を聞いて課題を整理し、必要なデータを整え、分析結果を分かりやすく伝え、解決策の実装や改善まで関わります。
このページでは、データサイエンティストの仕事の流れと、仕事に生かせる知識や力をご紹介します。データの先にいる人を想像し、より良い行動や仕組みを生み出す仕事の面白さを感じてみてください。
データサイエンティストの仕事
課題を捉え、データを整える
データサイエンティストの仕事は、いきなりAIモデルをつくることから始まるわけではありません。まず、お客さまや地域の皆さまが何に困り、どのような状態を目指しているのかを聞き取ります。「売上を増やしたい」「設備の異常を早く見つけたい」といった要望を、そのまま分析のテーマにするのではなく、誰のどの行動を変えたいのか、何を確かめれば判断できるのかまで整理します。
次に、目的に合うデータを確認します。データがどこにあり、どのような意味を持つのかを調べ、欠けている値や重複、表記の違いなどを整えます。数字だけでなく、現場の運用やデータが生まれた背景を理解することも大切です。
NTT東日本には、通信インフラの運用や、地域・企業との幅広い接点から生まれる多様なテーマがあります。関係者と対話しながら問いを定め、分析できる状態までデータを準備することが、課題解決の確かな出発点になります。
分析から解決策を導く
課題とデータが整理できたら、仮説を立てて分析します。集計やグラフによる可視化で全体の傾向を確かめ、必要に応じて統計解析や機械学習を使い、原因の候補や将来の変化を探ります。大切なのは、高度な手法を使うこと自体ではありません。目的に合う方法を選び、結果を正しく読み取り、次の行動につながる形で示すことです。
たとえば、利用状況の違いを比較してサービス改善の手がかりを見つけたり、設備データの変化から点検すべき場所を考えたりします。分析結果には必ず不確かさがあるため、別の見方でも確かめ、現場の知識と照らし合わせます。
さらに、得られた結果を専門用語のまま伝えるのではなく、図や言葉を使って「何が分かったのか」「どのような選択肢があるのか」を説明します。営業、企画、開発など多様な立場の人と意見を交わし、技術的に可能で、利用する人にとって意味のある解決策へまとめていくことも、データサイエンティストの重要な役割です。
仕組みにして改善を続ける
分析は、結果を報告した時点で終わりではありません。考えた解決策を実際の業務やサービスで使えるようにし、継続的に価値を生む仕組みへつなげます。たとえば、状況を定期的に確認できるダッシュボードをつくる、変化の兆候を知らせる仕組みを組み込む、AIの予測結果を業務の判断に取り入れるといった方法があります。
実装後は、想定した効果が出ているか、利用する人が困っていないかをデータと現場の声の両方から確かめます。うまくいかない場合は、分析の前提やデータ、画面の見せ方、業務の流れを見直します。新しい技術も、話題性だけで選ぶのではなく、安全性や使いやすさ、運用のしやすさを含めて判断することが重要です。
NTT東日本が向き合う通信、地域、企業の課題は、環境や利用者の行動とともに変化します。関係者と協力して試し、振り返り、改善を重ねることで、自分の分析を多くの人の暮らしや仕事を支える価値へ育てられることが、この仕事ならではの手応えです。
仕事に生かせる知識と力
技術と対話を組み合わせる
データサイエンティストには、統計、数学、プログラミング、AI・機械学習、データベースなどの知識が役立ちます。一方で、知識の量だけで仕事が進むわけではありません。目的に合うデータや分析方法を選び、結果を確かめながら学び続ける姿勢が大切です。
仕事では、お客さまや地域の皆さまの話から課題を捉える対話力、複雑な内容を整理する論理的思考、分析結果を図や言葉で分かりやすく伝える力も求められます。また、営業、企画、開発など多くの関係者と進めるため、役割や進捗を共有し、相手の専門性を尊重して協働する姿勢が欠かせません。
学生生活で、実験やアンケートの結果を比べた経験、プログラムを試して改善した経験、チームで課題に取り組んだ経験、相手の意見を聞いて提案をまとめた経験などは、この仕事との接点になります。理系・文系という区分だけで決めつけず、自分が面白いと感じた問いや、粘り強く考えた経験を振り返ると、データサイエンティストとして生かせる強みが見えてくるでしょう。
データサイエンティストは、データを集めて分析するだけでなく、お客さまや地域の皆さまの課題を捉え、結果を解決策や継続的な改善へつなげる仕事です。統計やAI、プログラミングなどの知識に加え、相手の話を聞く力、筋道を立てて考える力、分かりやすく伝える力、周囲と協力する力を組み合わせます。
NTT東日本では、通信インフラの安定運用から、地域・企業の課題解決まで、幅広いテーマにデータで向き合うことができます。自分の分析や仕組みが、より良い判断やサービスにつながり、多くの人の暮らしや仕事を支えることは、この仕事ならではのやりがいです。
身近な出来事について「どのようなデータがあれば確かめられるか」「結果を誰のどの行動につなげたいか」と考えてみてください。問いを立て、試し、振り返ることが、データサイエンティストの仕事を知る第一歩になります。